上記の主要6症状のうち5つ当てはまれば、川崎病の定型例です。また、4つでも冠動脈瘤がある場合は定型例となります。4つ以下でも他の疾患が除外されれば、不全型と診断されます。
自然経過の場合、これらの症状は1~2週間でおさまり、自然に解熱します。しかし、発症から2~3週ごろ、約10%の人に後遺症として冠動脈瘤がみられます。
冠動脈は心臓を養っている血管で、この血管がつまると心筋梗塞をおこし、心臓のポンプ機能が低下するため、心不全や突然死につながります。したがって、川崎病と診断された場合には速やかな入院が必要となり、下記のような治療が行われます。